はじめに
Integromatというツールをご存知でしょうか? make に変わりました
Integromat とは G SuiteやSlack、TwitterといったWebサービスを連結させるワークフロー自動化サービスの1つです。
具体的に何ができるかと言うと、
- Twitterで「いいね」されたツイートをGoogleスプレッドシートに記録する
- Googleフォームで作ったアンケートの回答を取得してSlackに通知を飛ばす
- Facebookの特定のワードが含まれた投稿ならTwitterにも投稿する
などWebサービスを色々組み合わせることが出来ます!
なお、似たようなサービスにZapierやWorkatoなどがあります。
それぞれ特徴が分かれますが今回はIntegromatだけにフォーカスを当てます。
今回作ったもの
Twitterで本の紹介ツイートをすると、そのツイートがWordPressの特定の投稿に追加されていくというものです。
ざっくりとした仕組みとしては、
- TwitterでKindleの「本を推薦」でTwitterに紹介ツイートをする
- Integromatで定期的に自分のツイートをチェックする
- テンプレート文の中の「おすすめの本の紹介:」をキーワードにツイートを抽出する
- WordPressで「本の紹介Tweetまとめ」の投稿を取得してくる
- 「本の紹介Tweetまとめ」の投稿を書き換える
という流れになっています。
Integromatの設定
アカウントの登録
まずはアカウントを登録しましょう




右上のサインアップからGoogleアカウントなどで登録します。
シナリオを作っていく




右上の「Create a new scenario」というボタンを押して、シナリオを作ります。
シナリオとは
「Twitterで投稿を読み込む」
↓
「WordPressの投稿を読み込む」
↓
「WordPressの投稿を更新する」
といった処理の流れの塊のことです。 まさに映画のシナリオのようです(言い過ぎか)








今回はTwitterとWordPressを連携したいため、上記画像のようにTwitterとWordPressにチェックをつけて右上のContinueを選択します。
ここまで出来たら次はシナリオを構成していきます。
シナリオを構成する – Twitterとの連携 –




ではシナリオを組み立てて行きましょう。
ざっくりと説明すると画面の広い空間が作業台で、下のアイコン群がツールになります。
「?」が書いている丸いものがシナリオの単位になり、それに先程追加したサービスを追加します。このサービスをモジュールと言い、このモジュール同士を繋げていくことでシナリオを作ります。
なお、シナリオに対して右クリックをすると削除や直接cmd + sで保存ができます。
まずは「?」をクリックしてみましょう。
クリックするとどのサービスのモジュールを入れるかを聞かれるので今回はTwitterを選択します。




すると上記のような画面になります。
簡単に言うと「ここで何をする?」と聞かれています。
なお時計のアイコンが入ったシナリオはスタートとなるシナリオです。
「○分毎に処理を実行したい」という設定にした場合は、時計アイコンの処理から始まります。
今回は、自分のツイートを取得するので「Watch tweets」を選択します。
↓動画用意しました!
アカウントのコネクションを聞かれますが、動画のように自分のアカウント名を入力すると簡単にアカウントを繋ぐことが出来ます。
シナリオを構成する – WordPressとの連携 –
次はWordPressとの連携です。ちょっとだけ連携にコツが要ります。
まずはWordPressに外部からの認証を通すためのプラグインを入れます。
まずは https://github.com/WP-API/Basic-Auth に行き、
「Clone or download」よりプラグインをダウンロードします。




次に、wp-admin ページで








「プラグイン」→「新規追加」→「プラグインのアップロード」
よりZipファイルをアップロードする画面が開きますので、先程ダウンロードしたZipファイルを解凍せずにそのままアップロードします。
ここまでするとTwitterと同様にWordPressでアカウントを認証することが出来ます。
シナリオを構成する – サービス間の連携 –
Twitterから投稿を取得したあとの処理を作っていきます
Integromatでは視覚的にサービスを繋げられることが特徴です。
実際にTwitterとWordPressを繋げてみます。
横にポコっと出ている半円からモジュールを作れます。
今回はWordPressの投稿にどんどんTwitterの投稿を追加していくシナリオを作りたいので、新しく追加する投稿の文章が必要です。そのためGet Postでブログの情報を取得して、その後にUpdate a Postで投稿を更新をしています。




Post IDは投稿を編集する画面のURLから取得できます。
シナリオを構成する – 細かい設定 –
最後に細かい設定をしていきます。
まずはこのままだと毎回すべての投稿を読み込んでしまいますので、投稿にフィルターを掛けます。




TwitterとWordPressの連結部分の🔧から設定が出来ます。
Conditionの編集部分をクリックすると青いタグのようなものがたくさん出てきますが、それはその処理の前の時点で取れている値の一覧になります。
今回はTwitterの投稿の本文に「おすすめ本の紹介:」が含まれていたら処理を行いたいので上の画像のように設定します。
次に、投稿を更新する部分の設定を行います。




肝はContent部分です。上の画像のように設定します。
なお沢山の<>で囲まれた部分は「ツイートを埋め込む」から取れるものです。




ツイートを埋め込むで取得したタグ群の中の文章やリンク先を差し替えたものを、投稿の一番上に配置するようにしています。
動かす
最後に動かしてみましょう。左下の「Run once」で実行します。




その時点でのツイートを取得するため、ほしいツイートが取れない場合があります。
その時は「Choose where to start」から時間やツイートを選択してツイートを取得できますので何回か試してみましょう。
最後に、SchedulingをONにして時間を設定して保存します。




保存は周期の隣のフロッピーボタン(わかるよね…?)か、cmd + s で保存できます。
これで完了です。あとは実際に動いたかをLOGを見ながら確認しましょう。
なおフリープランだと1ヶ月で1000回のアクションを実行可能です
今回作ったシナリオは
- Tweetを確認する
- ブログ記事を取得してくる
- ブログ記事を更新する
の3アクションを使っているため、1日約10回しか実行できません。
上限まで達してしまうと従量課金などはされないのですが、シナリオが動かなくなります。
デフォルトでは15分に設定されているので時間を調整しておくようにしましょう。
まとめ
今回は実際に作ったシナリオを元にIntegromatについて紹介してみました。
ZapierやWorkatoなど似たようなWebサービスがありますが、フリープランで使える実行回数やシナリオの作りやすさを考慮するとIntegromatがおすすめです。
また今回の記事ですが、画像や映像が多く、かなり冗長に思えた方もいらっしゃるかと思います。
このサービスの凄いところはコードを書かずに色々出来てしまうことで、エンジニアではない職種の人にも抵抗なく出来るようになってもらいたいという願いから難しい単語を使わないように可能な限りわかりやすく説明しました。
GoogleスプレッドシートやSlackとの連携、Webhook、更にはTwitterの投稿なども簡単に設定出来るので、色々な業務をエンジニアを介せずに効率化出来ると思います。
では、ここまで読んで頂きありがとうございました!!
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